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腸内洗浄 コーヒー・アベ式洗腸

腸内洗浄は別名、洗腸とも略されます。一般に腸内洗浄の種類としていくつかの洗腸方法があります。一般的なものはコーヒー洗腸です。

なぜコーヒーかというとカフェインやテオフィリンという物質が腸から吸収されることで胆管を広げる効果があり、これにより肝臓がより多くの毒素や老廃物を排出しやすいような働きをする、といわれています。これは口から飲んでも同じ効果はないそうで、浣腸や腸内洗浄の際に使うことが有効といわれています。

しかし、あくまで腸内洗浄=洗腸は専門の医師のもとで行う医療行為なので、個人で行うことは危険が伴うとともに、すべてが自己責任となってしまいます。コーヒーの効果が、手軽な洗腸を良しとするものでないことは気をつけていたほうがいいですね。


アベ式洗腸療法などといわれているものが、阿部智浩氏の考案した洗腸・整腸療法です。阿部氏によると、腸内腐敗は万病の元であるのでそれを一掃するのが、洗腸・整腸療法ということです。阿部氏の主張は確かに納得できる部分も多々あります。しかし、ここでは素人が手軽な腸内洗浄キットを手に入れて、各自勝手に行ってよいとは書かれていないのであって、これを論拠に自分で洗腸を行う論拠とするには飛躍がありそうです。

阿部氏の著作では万病の元である腸内腐敗の予防法と解消法を紹介しています。食べ物による整腸療法、水による整腸療法、腸内腐敗を解消する洗腸療法などさすが専門家として、多様な視点からの主張となっています。

序章 健康法に関する基本的な考え方
第1章 病気はどうして起こるのか
第2章 どうすれば病気は治るのか
第3章 腸内腐敗を放置して病気は治らない
第4章 水による整腸療法
第5章 食生活による整腸療法
第6章 アベ式洗腸療法の実際
第7章 便秘は立派な病気
付録 精神的毒素(ストレス)の解消法


いずれにせよ、毎日排便がある人が安易に洗腸に手を出すと、自然な排便機能を弱める結果になります。また、腸内洗浄=洗腸はつねに腸が破裂する危険を伴った危険な行為であることを頭にとどめて置いてください。

腸内洗浄の危険 水道水

腸内洗浄には水を使えば大丈夫、などと安易に書かれているサイトをよく見つけます。家庭の水道水を人肌(36〜7度くらい)に暖めて、市販されている腸内洗浄用のキットを使って手軽に腸内洗浄を行えます、といううたい文句ですね。

ところが、腸内洗浄に水道水を使うというのはとても危険なことなのです。皆さんご存知のように、水道水には消毒のため塩素やカルキが含まれています。

日本の水道水は世界でも珍しく飲料水として使うことができます。日本の水道法では過程の蛇口から出る水の中に0.1PPM以上の残留塩素を含んでいることが義務付けられています。上限がありませんので、塩素濃度は規定「以上」であればいくら入れてもかまわないという態度なのです。しかし、それほど大量の塩素を混ぜることによって原水に含まれる汚染物質と塩素が化合してトリハロメタンという発がん性物質が発生してしまいます。

また原水が汚染されていればいるほど、硝酸塩を含有する可能性も増えます。これは汚染によって藻類が繁殖して水道水中に流れ込むことで発生します。

腸は水分を吸収しやすい臓器です。上記のような危険な物質を大量に含む水道水を腸内洗浄に利用することがとても危険であるとお分かりいただけると思います。

腸内洗浄のやり方

腸内洗浄はとにかく危険なので決して行わないで欲しいですが、具体的に腸内洗浄のどういった部分が危険なのか見てみましょう。

腸内洗浄の器具はレバーつきのチューブの管を肛門からいれ、コーヒーや乳酸菌生成エキスやミネラルのはいった成分の水や石鹸水を暖めて注入するというものです。


腸内洗浄の目的は本来、便秘の患者さんに対する医療処置です。腸内洗浄はあくまで4日以上排便がなく、自力で排泄できない人に対して医師が行うものなのです。

ところが、一般に「宿便」といわれるものが下剤の宣伝文句としてうたわれるようになり、あたかも腸内に長期間便がこびりついているかのようなイメージが世間に広がってしまいました。しかし、これは真っ赤なうそ。

医学的にはそもそも「宿便」という用語は存在せず、また、腸内の一箇所に便がこびりついて剥がれないなどということもありえません。すべて下剤や腸内洗浄の器具を販売しようとする製薬会社や業者の作り出したイメージだったのです。

腸内洗浄は確かに溜まっている便を排出する効果はあります。しかし便秘の原因は食物繊維の不足や腸の働きが悪いなど体の側にあるので、腸内洗浄をすることによって慢性的な便秘が解消されるわけではありません。むしろ、定期的に腸内洗浄を行うことで腸の働きと自力で排泄する力が弱まるケースが報告されており、逆効果です。

腸内洗浄の危険

腸内洗浄というと宿便が解消されるとか便秘が治るなどと言われ、腸内洗浄を積極的に薦める向きもありますが、腸内洗浄は医療行為に当たるので、本来であれば医師が直接行うべきものです。エステなどで医師の免許を持たないエステティシャンが腸内洗浄を行ったり、自分で腸内洗浄をした場合は、すべて自己責任となってしまいます。

また、腸内洗浄用のキットも低価格でありますが、チューブを挿入するときに腸内の膜を傷つけたり最悪の場合は腸壁に穴が開いてしまいます。また腹膜炎を起こしてしまったというケースも見られます。

また、チューブによる損傷のほかにも、腸内洗浄そのものを頻繁に繰り返すことによって腸の自律的な働きが弱まり、これも最悪の場合、自力での排便が困難になるほどの悪影響があります。

その他には高圧浣腸による腸内洗浄で大腸が破裂するという事故も起こっています。大腸破裂の場合は、ひと月以上の入院か最悪の場合死にいたります。

これだけの危険性があるにもかかわらず腸内洗浄に興味を持つ人が多い原因には、美容目的の利用が注目されているからです。海外の故ダイアナ妃やマドンナなどの有名人が美容目的で腸内洗浄を行うなどの報道をされるため、安易に効能を信じる人がいるようです。

しかし、腸内洗浄による美容効果は疑問視されており、その効果はあくまでそれぞれの体験者の感想の域を出ません。本来腸内洗浄は、極度の便秘で自力での排便が困難な人が医師の手によって受ける医療行為なのです。
タグ:腸内 洗浄 危険

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